井上公園(いのうえこうえん)
明治の元勲・井上馨の生家跡につくられた公園です。
ここは、幕末に京都の政変で都落ちしてきた三条実美ら七卿の宿舎にもなりました。園内には、井上馨の銅像や実美が宿舎にあてた建物を再現して建てられた「何遠亭」、湯田温泉生まれの詩人・中原中也の詩『帰郷』の一節を刻んだ詩碑、一時湯田温泉に住んだ俳人・種田山頭火の句碑などが立ち、湯田温泉とともに刻んだ歴史に触れることができます。
また、公園内には無料で利用できる足湯や、湯田温泉ならではの白い狐の形をした遊具があり、子どもの遊び声が響く中で、市民や観光客の人々の交流や憩いの場になっています。
<公園内のスポット解説>
(1)井上馨像
井上馨は明治維新の元勲の一人で、長州藩を武装恭順に説き伏せた人物として知られています。現在は井上馨の銅像が建立されていますが、この像は二代目。初代は第二次世界大戦中に銅搬出の為に溶かされたそうです。
(明治時代の料亭だった「菜香亭」には名付け親でもある井上馨の直筆の書も展示されています。井上公園から車で約5分)
(2)七卿の碑
七卿が滞在したことから、この地を顕彰してつくられました。
(3)何遠亭(かえんてい)
七卿落ちの際に約半年間、三条実美らの宿舎にあてた建物を再現して建てられました。
(見学自由、開館時間 4月~10月:10時~17時、11月~3月:10時~16時(水曜日・8月13日~15日・12月28日~1月3日休み))
詳しくはコチラ
(4)山頭火句碑
「ほろほろ酔ふて この葉ふる」 酒と旅を愛した詩人、種田山頭火の自筆をうつした句碑です。
(5)中原中也詩碑
山口を代表する詩人、中原中也の「山羊の歌」にある「帰郷」の一部が書かれた詩碑。
(歩いて5分のところに「中原中也記念館」があります。)
(6)瓢箪池
大正6年(1917)に造られた庭で、池はひょうたんの形をしています。
(7)足湯
利用時間10時~22時
★季節の見どころ★
春は桜が咲き乱れます。毎年春に開催される「湯田温泉白狐まつり」の会場にもなります。